ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#25 グリッターピースの5日間の記憶

アイドルグループ、Glitter Pieceが6人編成で最後のライブを終えた、4月4日の夜は、雨が降って、その雨は今日まで続きました。今日にかけて気温が下がり、桜の季節の前に後戻りしたような冷んやりする一日です。

 

 

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最後の会場を出る。

 

《ぐりぴ》のライブを初めてしっかりと見たのは、2020年(昨年)7月12日、池袋HUMAXシネマズで行われた「Cinema Live vol.3」。いわゆる対バンライブであり、コロナ禍にあって映画館を会場にしてスクリーン手前のスペースがステージになった、めずらしいイベントでした。暑かったその日、僕が観に行った昼の部スケジュールは以下の通り。

 

13:00~13:30 Buzzly

13:40~14:10 Glitter Piece

14:20~14:50 NONSTOP

15:00~15:30 全力少女R

 

目当ては「全力少女R」で、特典会は、百川晴香さん、佐藤絵里香さんと話したのですが、この日は、席のディスタンスもとられていたので、リラックスして4組ともわりとちゃんと見ておりました。「全力」の妹分《ぐりぴ》も、この「全力」の曲を歌うことが多いこともあって、自然にちゃんと見ることになりまして。

ひとり、脚を故障したと思しきメンバーが座ってパフォーマンスしたが、この人がリーダーかなと少し思ったりしました(笑 これが橘さんであると知るのは、3月31日のことになります)。

或いは、この人か川原さんか柳川さんがリーダーかな、否、そもそもそういったヒエラルキーは存在し無さそうだ、河田さんが一番人気なのかなとか、自分が推しにするとすれば、ひときわ背が高くて大きく見える安栄さんか、あるいは、ひとり髪の色がきわだって異彩を放っている函田さんもいいが、などいろいろ考えて、次の機会には、話してみようと思いました。

もっとも、この時の私のツイートは、「全力」についてのものでしたが。

【Cinema Live vol.3。映画館入るの久しぶり。。ポップコーンの買い方も忘れてた←←←アイドルの現場に再来!#全力少女R昼の部、大好きな全力センセーション、ウナギ、プレゼンター、神様、舞花さん輝いた2曲(ラストは花吹雪)。百晴、えり茶らと話も充実してよかった。元気な5人を見れて嬉しい。】2020年7月12日午後7時30分

 

2020年が終わるころ、来年(今年)はこの6人も応援していこうかと思っていたら、よい機会があり、新宿へ!

 

アイドル年末ライブ2020 in 京王プラザホテルsupported by ダイキサウンド

2020年12月27日(日)

1部 12時開演(11時15分開場)/2部 17時15分開演(16時半開場)

①12:00~12:20 #DSPMSTARS②12:23~12:43 BOOCHI。③12:46~13:06 Glitter Piece

※13:10~14:10 以上3組の中物販

④13:10~13:30 藍色アステリズム⑤13:33~13:53 夢幻クレッシェンド⑥13:56~14:16 全力少女R⑦14:19~14:39 KissBee

※14:45~15:45 上記4組の終演後物販

 

6人も、「全力」も、ともに1部に登場。アイドルの現場、私にとって2020年はこれが納め。6人は、4曲を歌い、特典会では”新規”になって、さあ、2021年を思い、安栄さん函田さんと初対面を果たします。

 

ysheartと会って、それを喜べる人は必ずしあわせな成功の道を進むことがかなう!そういう魔法のようなことをブログに書いて、実際に成功したり、よいグループや表現者になった人と喜びを共有する(つもりになる)ことで、自分自身の日々生きる糧にしていた時期があった訳ですが、ともかく、新たに会いたい人に会って過ごす時間がパラレルに、またひとつ始まる感じは、自分に力を与えてくれそうでした。

その時のツイートは、以下の通り。

【アイドル年末ライブ2020 in 京王プラザホテル 1部。先ず、池袋で初めてちゃんと観て以来の、Glitter Piece、4曲。最後は「生まれたてのラブソング」#ぐりぴver.だった。みおんちゃんとのチェキを遂に実現。次に、函田さんと。同じ曲で全力との”違いがわかる”推しになろうと思ったのであった(笑)】2020年12月27日午後7時44分

※なお、その次に、全力少女Rのライブを観たことのツイートも続く。

 【アイドル年末ライブ2020 in 京王プラザホテル1部14時ごろ、#全力少女Rたぶん年内最後の応援(泣き顔の絵文字)。プログラムハレーションギリギリ勝負のトラディションウ・ナ・ギ・ノ・ボ・リ全力少女R!!!!!!!!2。百晴えり茶舞花エムロンまでで特典会時間切れかのんに届かずも、話したい内容ほぼ話せた1227!】同日午後8時

 

しかし、2021年が明けても、2月14日に新曲がRUIDO K2"で披露された時に、こんなに唐突に4人が卒業する時が来ると想像するのは無理でした。

 

【渋谷RUIDO K2、個人的に久しぶりの場所。#全力少女R2月14日らしい雰囲気。制服。百晴、えり茶、舞花とお話、楽しい。放課後!胸キュン☆スター/チャンスの神様/時代を超えた曲バレンタインキッス/全力ヒーロー/生まれたてのラブソング。p.s. 見れなくてすみませんが、ぐりぴ2周年おめでとう。】2021年2月14日午後8時2分

 

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2021年4月30日までと決まったRUIDO K2(2月14日)。

 

たしか、この時、初の新曲「Bravery☆Star」がお披露目となったとのことですね。また、この日は、2019年2月14日バレンタインデー結成からちょうど、《ぐりぴ』2周年。

 

2月28日、その日から僅か2週間後に、4名卒業、の知らせ。ツイートの通り、驚きました。ようやく、少しの機会を選んで、観に行こうという気持ちになったのでした。

もっとも、こういうニュースがあっても、ああそうかと、行かないまま終わることも人生には結構あると思うのです。そうならなかったのは、美音さんらの存在なり印象が、やっぱりそういったすれ違いゆく多くの人たちとは異なるものを持っていたのでしょう。

 

そして、函ちゃんの生誕祭から、自分なりにできるだけ会える時は会うの気力で、3回会場に向かうことになりました。以下の通り。

 

【2021年3月27日(土)】

爆誕祭 おひるの会

15時半開場・15時50分開演

四谷LOTUS

曲順:Darling!? 恋愛リアリティー症 深海少女 おじゃま虫 SuperNova

【#ぐりぴ 函爆誕祭おひるの会@四谷LOTUS。カワイイ新キャラ?で函ちゃんの世界伝わって、メイド衣装の5人との2曲目「恋愛リアリティー症」も斬新に映った(笑)美音さんのギターで深海少女、座って歌もMCもアーティスティックで良き。DECO*27の歌、SUPER NOVA。特典会話すのは12月以来、楽しい時間。】(3月27日午後11時4分)

 

美音ちゃんがこちらの3月14日ツイート(現時点で誰を推しているかについて、私にはめずらしくダイレクトにまとめた内容)や12月のことをよく覚えてくれているのは、本当にうれしいと感じます。

あとわずかな時の全員とのチェキも撮れてよかったし、普段と違う姿の函ちゃんとの全チェキという点でも貴重であります(笑)

ところでこの日は、特典会の列で、スタッフが、各メンバーの空き状況を見て名前を呼んで、列から優先的に前に誘導してくれる際に、”おとちゃん””みあ””みおん”など、慣れない私は、どれが誰か一瞬迷うことがありました。”おと”は”音”なのか、とか(笑)さらに、自分は顔の見分けができているか余計に自信を無くした状態で、顔と名前を一致させられない、そういう信じられない状況に一瞬だけ陥ったのでした。

 

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昼の部、夜の部。

 

【2021年4月1日】

ぐりぴらいぶVol.28

 TwinBoxGARAGE(通称ツイガレといわれることを、橘さんとのチェキで知る)

【#ぐりぴ ぐりぴらいぶVol.28。6人各自が選んだ曲を全員で歌うほのぼのしたライヴ。ウナギノボリ大胆不敵にGO MY WAY(6曲目も)Bravery☆Starはぴば♪生まれたてのラブソング。テンアゲ少女R(←)の曲、本家とは、また違った面白さ。特典会今日までで、4日に卒業する4人全員と話せた。あと一日…!】4月1日午後11時20分

 

隣りのZESTはよく行っているが、この会場はたぶんほとんど来たことがないせいか、初めは落ち着かない気分でしたが、特典会の頃には、だいぶ雰囲気もマイルドに。しかし、音が割れるというか、会話が聞き取りづらく、複雑な話は伝わりにくかったです。それでも、美音ちゃんがツイートのこちらのRTやリプのない動きをこまやかに見て判断してくれるような姿勢はうれしかったです。

おとちゃすこと橘さんが、なかなか面白かった。想像以上に面白い(笑)美音ちゃんは声がいいと先ず思うけれど、おとちゃんは歌が上手。たぶんご本人もそう信じて充実していたと想像する。演劇みたいなことも行けそうなオーラを感じる、と言っておこう( ̄▽ ̄)

やはり、その話によると、この6人にリーダーはいないそうで、そうなると、私がしばしば気に入ってブログに記す、”全員が最高幹部”という形容が当てはまる気がする(笑)

4日のファイナルでのあいさつで、実咲ちゃんが、このグループは全員がいろいろ(個性が)バラバラで、みたいなことを言っていたが、そういう感じが本当にする。その6人がパフォーマンスしている時の、それぞれ全然違う光りを放っているものが同じ場でひとつの表現を見せるとてつもない存在感、それを6人は意識できていたかなあ、と思います。また、世間は気がついてくれたか、そうでなければ惜しいことだったのではないかと、想ったりするのです。

 

そして僕は、6人のメインの公演、”ぐりぴらいぶ”と名の付く公演に2回だけですが参加できただけでも、ぎりぎりではあるが、しあわせだったと思います。

 

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1階が、今回の会場。

 

【2021年4月4日】

ぐりぴらいぶVol.FINAL

四谷LOTUS

前物販は入場自由15時~16時・開場17時、開演17時30分・ライブは18時50分まで

特典会は19時から20時50分まで

 

最後の公演。どうしても感極まる瞬間があって、あとで美音ちゃんが言ったことによれば、「SuperNova」歌う時だったりしたようです。美音ちゃんや函ちゃんは特に込み上げる時があったのがわかりました。が、最後まで楽しくさっぱりした気持ちで締めくくれたのでは、という、こちらも清々しい気分、結構、平常心でいられたライブ、良かったです。

 

あいさつでは、はらみさん(川原さん)だったか、残念な気持ちもあるけど、みたいなことも言いました。本当に、新曲が出てすぐにとは、唐突に思えたし、2年では、いろいろ複雑な想いもあったに違いないんです。

美音ちゃんの、京都から東京へ来るか悩んでいて、社長に言われて「全力」のライヴを観に行くと、そこで新メンバーに自分の名前が発表されていたというエピソードもありました。

ともかく、途中で急に終わったように見えても、終わりとはそういうものかもしれない。そうやって終わらせざるを得ないわずかな時間の流れの記憶に、きらきらとした何かがいくつもあるのを見つけると、やっぱりそれには何か意味があって、これからの成長の始まりで、人生全体が、そういう体験を合わせて作り上げられていくものなのだろうかと思えてきます。

 

【#ぐりぴ Vol. FINAL。Chu!Chu!晴れるYeah生まれたてのラブソングパラレルガール。7曲Darling!シンデレラサマータイム大胆不敵にGOMYWAYチャンスの神様等からSuperNova!Bravery☆Star×2。全チェキ後、美音ちゃん函ちゃんと話す。6人はすでに次の世界を作り始めている気がした。卒業後も元気で。また。】4月4日午後11時16分

 

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最後の6人の勇姿に彩られる。

 

卒業、別れの季節、新しい始まり。その場に立ち会えて、僕もまた、気持ちを新しく、覚悟をもって前を向いて行けます。

 

【卒業される4人】安栄美音・川原みなみ・橘乙芭・函田ゆうみ

【続行する2人】河田実咲・柳川みあ

 

かくして、私ysheartが、6人を観たといえるのは、わずか5回きり。

 

自分の記憶をとどめておける場所、《長い旅》ブログに、その小さな記憶のレポートをまたひとつ残しておきます。このかけらが何年も経った時、ふと目にしたときに、新しい宝石のような輝きをもって、記憶が呼び起されるといいなと思っています。

#24 小澤征爾音楽塾のコンサート

東京文化会館でクラシックのコンサートといえば、当ブログの代名詞になる予感がしているのですが、それは別として、3月23日(火)今日の夕方は、小澤征爾音楽塾のコンサートを堪能しました。

 

小澤征爾音楽塾 特別公演 2021

2021年3月23日(火)19時開演 東京文化会館 大ホール

 

ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84

チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48

ベートーヴェン交響曲第7番 イ長調 作品92

 

音楽監督小澤征爾

指揮:宮本文昭

小澤征爾音楽塾オーケストラ

 

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小澤征爾さんの近影。それだけで心躍る。

 

私はクラシックの素人ですから、好きなように書くと知識がないのがバレバレになりますが、好きなように書きます。何か伝わればと思うからです(笑)。

 

これらの楽曲を演奏することを事前に知ったので、数日前から、クラシックは、この3曲だけ聴いて心の準備をしました。数か月前からCDで聴き慣れていた第7番はともかく、あとの2曲は何回か聴く必要がありました。

ちゃんと聴いてポイントを自分なりに押さえて印象を知っておけば、当日、眠気を抑えることもできます(音楽に向き合う姿勢があっても仕事帰りでどうしても疲労が表に出てしまうことはあります)。

結果を言えば、やはり、目はさえて、演奏を聴くのに集中することができましたよ。

 

宮本文昭さんはオーボエ奏者で知っていましたが、指揮を見るのは初めてです。最初の「エグモント」序曲から、拳法の師範のようなパワフルな指揮でした(喩え、ご容赦;)。この曲については、僕はあらかじめ、YouTube動画で、小澤征爾さんの指揮を見ていましたが、その時の小澤さんもものすごいパワーというか念力と、それをもってオーケストラを掌握せんとするような、クラシックの神が憑依したような、指揮が印象的でした。宮本さんも、今日は、鬼気迫るような迫力でした。

 

続いて、弦楽セレナード。

弦楽合奏となるので、「エグモント序曲」が終ると、弦楽器以外の人は退場し、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスだけ、34人(だったと思う。プログラムに写真のある演奏家の方々の人数とも合います)が残りました。

僕は昨年11月末に、日経ホールで、ベートーヴェン弦楽四重奏を聴きましたが、おそらく四重奏曲、と称する場合は、少人数の編成になるのでしょう。今回の合奏の形態だと、それぞれの楽器に何人も参加するので、大きな編成になるのですね。

合奏は、四重奏と同様、指揮者なしですることがあると、どこかで読みました。

 

チャイコフスキーは僕の好きな作曲家のひとりですが、この曲は初めてコンサートで観ます。

第1楽章でも最後に、序奏が戻ってくるし、第4楽章(最終楽章)でも最後に、この序奏が来ますね。

 

宮本さんはここでも全身で表現するような指揮で魅せましたが、第3楽章の途中、19時35分~40分のあいだだったと記憶しておりますが、背後の(客席の側の)手摺からそれて、斜め後ろに転倒してしまいました。

こんなことになるとは全然予想しませんでしたから(私がかつて在籍した大学の先生が講義中に突然倒れて以来の衝撃!)、しばらく横になったまま動かない宮本さんを見て心配。すごいのは!この倒れている間ずっと、楽団のみなさんは演奏ブレずに続行!!

 

さすがに、最前の奏者(眼鏡の男性)が、演奏しながら、宮本さんに手を差し出して起き上がってもらおうとしましたが、その時、宮本さんは自力で立ち上がり、台に上がってふたたび指揮に戻ったのでした。そのまま演奏が安定して続いていたのは、小澤征爾さんの念力が宿っているのではないかと思うほどで、それは天晴でした。

 

20分休憩の後、わりと何度もCDで聴いていた、ベートーヴェン交響曲第7番!

だんだんこの第7番が好きになってきました。わかりやすく、聴きどころもはっきりしていて、明るく元気なシンフォニーですね。

 

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夕方の東京文化会館

 

21時過ぎまでで終了。最後のカーテンコールは、3回戻ってきてくれました。心でブラボーしかし、大きな拍手と手を振って。春の温かい午後。オーケストラの皆さん、ありがとう!