お待たせしすぎたかもしれません。洋楽これでもかハードロック編。サミー・ヘイガーの来日公演のライブレポートは、先日レポートした、ブルーノート・ジャズ・フェスティバルDAY2の、翌日の、有明アリーナから!
Sammy Hagar
The Best of All Worlds 2024 Tour
主催:J-WAVE/bayfm 企画・制作・招聘:Live Nation Japan
協力:ユニバーサル ミュージック/ワーナーミュージック・ジャパン
2024年9月23日(月)
17:00開場 18:30開演
☆☆☆☆☆
メンバー:サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)(Vo)、マイケル・アンソニー(Michael Anthony)(B)、ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)(G)、ケニー・アロノフ(Kenny Aronoff)(Dr)※当初来日予定だったジェイソン・ボーナム(Jason Bonham)は、同ツアーを8月27日シンシナティ公演以降、家族の問題により不参加。ヘイガー、アンソニー、サトリアーニとチキンフットとして2011~2012年にツアー参加経験のあるアロノフが参加。
サポートメンバー:ライ・シッスルウェイト(Rai Thistlewayte)(Kb)
☆☆☆☆☆
OP(客入れBGM)ドリームス(Dreams)
1 グッド・イナフ/Good Enough
2 パウンドケーキ/Poundcake
3 ランアラウンド/Runaround
4 ワン・ウェイ・トゥ・ロック/There's Only One Way to Rock
5 パナマ/Panama
6 5150/5150
7 サマー・ナイツ/Summer Nights
8 叶わぬ賭け/Ain't Talkin' 'bout Love
9 トップ・オブ・ザ・ワールド/Top of the World
10 ベスト・オブ・ボース・ワールズ/Best of Both Worlds
11 サッチ・ブギー/Satch Boogie
12 セヴンス・シール/The Seventh Seal
13 ライト・ナウ/Right Now
14 ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ/Why Can't This Be Love
16 マス・テキーラ/Mas Tequila
17 ヘヴィ・メタル/Heavy Metal
18 キャント・ドライヴ・55/I Can't Drive 55
19 キャント・ストップ・ラヴィン・ユー/Can't Stop Lovin' You
20 ジャンプ/Jump
21 ホエン・イッツ・ラヴ/When It's Love
ED(客出しBGM) ラヴ・ウォークス・イン(Love Walks In)
☆☆☆☆☆収録アルバム☆☆☆☆☆※/で左右タイトルは、邦題/原題、の意。
炎の導火線/Van Halen(1978)/・・・8
5150(1986)・・・OP、1、6、7、10、14、ED
OU812(1988)・・・21
F@U#C%K(1991)・・・2、3、9、13
バランス/Balance(1995)・・・12、19
【サミーヘイガー(Sammy Hagar)】
スタンディング・ハンプトン/Standing Hampton(1981)・・・4、17
ヴォイス・オブ・アメリカ(VOA)/VOA(1984)・・・18
ヘイガーUSA/I Never Said Goodbye(1987)・・・15
レッド・ヴードゥー/Red Voodoo(1999)・・・16
サーフィング・ウィズ・ジ・エイリアン/Surfing with the Alien(1987)・・・11
☆☆☆☆☆
予習の段階からすでに情報を得ていたとはいえ、実際に、ヴァン・ヘイレン『5150』のオープニングトラックが1曲目で始まり、ヴァン・ヘイレンのナンバーがたくさん聴けたのは本当に懐かしくうれしく、ああ、家計・予算の限界越えの生活状況を度外視して有明にやってきてよかったと思いましたよ!
僕はもっと人生の早い時期にVHのライブを観に来るべきでしたが、叶わぬまま、エディ・ヴァン・ヘイレンは2020年に亡くなりました(もっとも、サミー・ヘイガーは、21世紀の早い時期からVHを離れ、別行動でしたが)。
僕は、デイヴ・リー・ロスの在籍時でなく、サミー加入後のVHをリアルタイムで聴いた人です。アメリカ最強のHR/HMバンドであると風の噂に聞いて、1986年、『5150』から「ホワイ・キャント・ディス・ビー・ラヴ」をラジオで聴いたときの衝撃と感動は忘れません。
まあ、後でいろいろ聴いてくれば、最強のHM/HRといっても、いろいろな角度から聴いて観ていくうちに、その意味合いは様々だと言えるし、すごいバンド、プレーヤーは数知れませんが、そういう風の噂を信じ込む多感な頃に受けたということが、感性をはぐくむ原動力になってくれたことは間違いありません。
それはそうと、ライブに戻りますが、僕が当時しっかり聴いたのは『5150』『OU812』だけなので(冒頭の写真はその2枚)、そこからのナンバー(今回はほぼ前者から)中心に力が入りました。10曲目は、『5150』LPのB面1曲目結構好き。ここで、VHの時、映像でよく見た光景。サミーらメンバーがステージ上を並んで歩くパフォーマンス。
この曲でこれをやるんだなと今さら知りました(笑)
そして、VHへの自分(少年ハート)の興味を強烈に惹きつけた14曲目。
15曲目は、あの翌年リリースされたサミーのソロアルバムから。僕は、『ヘイガーUSA』からは「ギヴ・トゥ・リヴ」をFMラジオから録音してよく聴きました。あとあの頃、映画『オーバー・ザ・トップ』(シルベスター・スタローン主演)のサントラから「ウィナー・テイクス・イット・オール」も当時よく聴いたものです。そういうことを思い出しましたよ。
終盤に向かう頃(「マス・テキーラ」演奏後あたりからかな)、日本の日の丸の国旗(サインが入れてある)を体に巻いて歌い、前列のお客さんに投げました。そういう国旗の扱いは別としてですね(;)、その前後の雰囲気から、日本へのリスペクトの彼なりの想いが伝わってきました。そして、前列のお客さんの様子を見ながら、「アメリカとは違って、日本人はポライトだ(マナーが成ってる)(アメリカのライブ会場でプレゼントを投げた場合の客のしぐさ(自分宛でないのに自分のポケットに入れたり、取られないようにしっかり抱えて遠ざかるしぐさ)を再現するサミーさんでしたw
余談ですが、この前日ブルーノートジャズフェスティバルで演奏したシカゴのライブでもスクリーンに日の丸が映し出されたりして(当ブログ191話参照)、連日のことだけに、僕は日本への応援のメッセージであると受け止めることにしたのです。
世界の先進各国がいま、大量の移民受け入れにともなう社会の混乱に苦しんでいるなか、思うところがあるのではなかったか。そのように感じたysheartでした。
80年代VHの代表曲「ジャンプ」(84年全米ヒットチャート1位)の後は、何と、私がVHで最も感動的で大好きな曲「ホエン・イッツ・ラヴ」で幕を閉じました。終盤のコーラスの部分は私も歌いました。この曲、私は、当時のCDシングルを持っているくらい、当時もハマっていた曲です(CDシングルは、愛知県の実家に保管されております)。この曲で締めくくられて、僕の中でまた、ひとつの人生の懸案がきれいに整理され落ち着いた、という感じがしました。
以上、有明アリーナから、ysheart最新の洋楽レポートでした。
まだ、行きたい洋楽ライブはありましたが、家計の限界でしばらくは難しいでしょう。しかし、プログレ、ジャズ、ファンク、ディスコ、ソウル、ブラス・ロック、そしてハードロック、など、幅広く観た9月、なかなか充実感のあるライブ体験が得られたと、思っています。
今日もVHを聴いて、休むとしよう。雨の夜は静かに、穏やかに、ハードな曲で(笑)
では、みなさま、よい週末、日曜日を。
長い旅2024 つづく
2024年10月7日追記
この記事を書いた翌日(つまり昨日)=10月6日は、ギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなって4年が過ぎた日でした。追悼の追記とします。