ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#20 時空警察 ― 池袋シアターグリーン ―

今年初めての舞台観劇レポートです。今世紀に入って以来なじみがあって好きな劇場、池袋シアターグリーンで、百川晴香さんたちの出演する舞台を。24日の日曜日が楽日で、全16公演を無事に終えられました。キャスト、スタッフ、関係者の皆さん、お疲れさまでした。

 

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1月23日、池袋シアターグリーン

 

私ysheartは、初日(1月16日土曜日)の夜の部と、千秋楽前日(1月23日土曜日)の昼の部に会場で観劇、24日千秋楽最終公演は、配信チケットで観ました。

時組、空組による舞台ですが、私が観たのはいずれも自分の時間・補正予算準備のタイミングの関係上、空組でした。時組のみなさんすみません。

 

時系列で時折、配信で観たときまでの感想を交えて振り返ろうと思います。24日千秋楽の最後の挨拶時に、鷲見さんがネタバレ解禁とおっしゃってくれたから♪

 

時空警察SIG-RAIDER  彷徨~エトランジェ~

原作・脚本・演出:畑澤和也

企画・制作・主催:アルケミーブラザース

シアターグリーン BIG TREE THEATER

 

CAST(パンフレットから。カッコ内は役名)

鷲見友美ジェナ(皐月光紗=時空刑事ミサ)/橘莉衣(神薙利他=時空刑事リタ)/成海花音(神薙利己=時空刑事リコ)/中川梨花(貴石きさらか=時空刑事キラリー)/前野えま(蒼玉めいり=時空刑事メイリー)/城木玲亜(山根亜美)/宇野梨音=空組・藤田流歌=時組(沢渡真琴)/わたなべかすみ=空組・星未来=時組(芹川葵)/細元優希乃=空組・白石彩妃=時組(紫堂涼子)/柿原桃里=空組・百合野らん=時組(田添砂姫)/梶谷唯(古川八重)/新嘉喜由芽=空組・青島さくら=時組(平野広海)/久永紗楽=空組・井筒しま=時組(野分美由紀)/

魔都めんま《主題歌歌唱》

原田えりか(レスタトスドライ)/Mayuri(レスタトスアイン)/杉浦勇一(レスタトスツヴァイ)/森崎りな(マリー・キュリー)/北澤優駿アルバート・アインシュタイン)/

妹尾青洸(時空管理官ブレイド)/百川晴香(十河レミ=時空特捜トレミー

 

 

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1月16日、19時開演。

 

【Ⅰ】2021年1月16日(土)18時半開場、19時開演

 

初日は昼の部から。自分は夜の部、2公演目から。パンフレットを受け取って開演30分前から、自分の席(今回座席は1席空けて座る)で、初めてSTORYと”用語集”ざっと見たのみでほとんど予習なし。ちゃんと頭に入ってくると信じて、無理に覚えようとしない。

影ナレは、ミサ役の鷲見さんと、トレミー役の百晴。トレミーがかんだおかげで、ミサ・トレミーから鷲見・百晴に一瞬戻って和みました(笑)

前説は、悪役の3人。この時点では、僕はまだ知識が空っぽなので、気づかいがあって優しそうなMayuriさんがどのくらいうって変わって悪女になるのか知る由もありません(笑)

 

レミーの台詞で始まり、観る私も力が入る。そして、科学部の場面で、わたなべさん演じる葵が窓を拭くところでとても惹きつけられて(←)、それは、翌週観たときも配信でも同様でした。本当にそこに窓ガラスがあるような。正直これで物語の中に入って行けましたよ。

同じ時間を繰り返すってどんな感じかな、と思う。ここでは、トレミーが告げることで、一同、自分の記憶と関連させて起きていることを考えるという新しい言動ができるようになり、さらに、19世紀とつながったことで、アインシュタインとの邂逅、”時間は数学的には反転可能”なことを確認。

時空刑事や、時空改変派《クロミネンス》レスタトス・・の3人も入ってきて、科学部のいる時空、エトランジェを消すのかどうするのかの死闘が展開される。

余談ですが、この3人の名前は、ドイツ語の1,2,3ですね。僕は、ドイツ語選択でなかったので発音に詳しくないのですが、あのドイツ語の”3”は、耳で最初に聞くと、ドゥハーイと聞こえるので、日本語表記でどうなるのかと思うことがあるまま長い年月が経ちました・・・。今日それが解決しました 笑

…この回では、僕はもっぱら、トレミーの出番を楽しみにして観ていたので、この後、殺陣の場面で、全力少女Rの時を思い出すような跳ねるようなトレミーの様子がかっこいいと思い、体が弱いトレミーに命の危機が本格的にせまるのではと緊張もしながら、でしたが、最後は、味方だったはずの管理官を6人で倒したクライマックスの場面に気持ちよくして会場を後にしたのでした。

フィナーレの挨拶は、キラリー、メイリーが担当。キラリーが”未来に希望の光になれば”と話してくれました。

帰宅後の私のツイートは、以下の通り。

好きな劇場、シアターグリーンBIG TREE THEATER。#シグレイダーエトランジェ#百晴舞台レポ 16日初日、夜の部空組観た。前説から楽しかった(笑)皆、透明マスクで制約ある中で殺陣も全力で、また物語と調和していた。百晴のアクションも踊りもパワフルで安定感ある!千秋楽まで健闘祈る(敬礼)。】1月16日。

なお、このツイートは【百晴舞台レポ】のハッシュタグをつけたことによって、百川晴香さんからリプをいただきました。内容は、スクリーンショットにて保存しましたよ。

 

 

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初日、2公演目。ともかく良い気持ちで会場を後にした。

 

【Ⅱ】2021年1月23日(土)13時半開場、14時開演

 

千秋楽前日まで、あっという間でした。実は、16日の後、再度会場に行くことも策したのですが、ようやく時間や予算の調整ができ、雨の中ですが、土曜日の昼の部に来ることがかないました。

忙しい、コロナ禍の制約がある、など自分の事情もいろいろあるものの、東京中の劇場に週何度も足を運んだ時期もあった自分の現状に物足りない気持ちも生まれていました。16日から24日までの(途中、休館日が1日入るので)計8日間16公演あれば、平日もう1回、そして千秋楽に1回さらに観に行ったほうが良かったはずですが、今回はそうは行きませんでした。チケットも、普通に当日券(あるいは当日引換券)を入手できるのが、23日まででしたので、23日の分を当日引換で入手した時、自分の演劇への感覚が後退しているのではと自己嫌悪、猛省の気分に陥ったのです。

が、コロナ禍でいろいろコントロールも平時ならできて当たり前のこともできないものなんだと渋々納得させて、会場へ向かいました。

 

この23日昼の影ナレも、トレミーとミサでしたが、今回の百晴は完璧。そして、前説は、アインシュタインマリー・キュリーの二人、アインシュタインが撮影録音録画の禁止を読み上げている間、キュリーがなんと、映画泥棒の完コピ!

素晴らしい。そして悔しい(←←笑)あれをやったか、と。おそらく、演劇なり人前でパフォーマンスするのが好きな人ならだれでも、あれを自分もやってみようと欲求する心理が僅かでも過るのではないですか。なんか(自分は役者でもないのに)持ってかれた感じがするなあ、いいなあ(笑)

さて、本編ですが、百晴のトレミーは一貫してクールで隙がない。一方で、キャストの演技が全体に、エトランジェみたく何度もやっている効果で良い余裕が感じられ、笑えるアドリブが聞けました。もう13公演目ですものね。

勿論、観る側も余裕が生まれて、新しい発見も出てきます。最後の全員のダンスも一人一人しっかり見てみると、面白く、例えば、野分先生が結構、色っぽさがあったりします(笑)

その前に、クロミネンスが現れて戦闘シーンでも、ドライなど見てると、強いのっていいなあ、なんて思ったり(笑)サイコキネシスみたいに上に引っ張るやつ。

また、管理官の豹変ぶりが大分自然に見えるようになってきて、時空刑事と、管理官と、クロミネンスの立ち位置その変化が頭のなかで立体的に整理できるようになりました。最後に、ミサが7人そして野分先生と別れる場面も、時間がどのようにつながったのか、それをイメージしながら別れの悲しい場面であることを、前回観たよりも強く意識して見ることになりました。

帰宅後のツイートは、以下の通り。

シアターグリーン。雨の中リピーター。13公演目、昼の空組。初日の影ナレも面白かったが(笑)今回も百晴のが聞けて良き。皆アドリブ楽しい。百晴は終始パーフェクトな演技で全体引き締めた感じ。時空に何が起きたか理解深まった頃にあと3公演。成功祈る!#シグレイダーエトランジェ#百晴舞台レポ】1月23日。

なお、このツイートに対しましても、百晴舞台レポのハッシュタグをうけて、百川晴香さんからリプをいただきました。こちらも、スクショ保存して大切にしてあります(笑)

 

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1月23日、雨の土曜日、昼の部。

 

【Ⅲ】2021年1月24日(日)16時から配信※31日まで

 

そして、最終公演。千秋楽の16時から。幕の順序、台詞の中身、キャスト一人一人の様子まで、さらに丁寧に見ることができました。

まず、冒頭のトレミーの台詞。「時間は、(人種や男女などの)差などに左右されることのない唯一絶対の法則である。・・・時間を遡ったり、未来をのぞいたりできるとしても、それぞれ個々に与えられた時間は決して変わることはない

最近、思うことがある。人は(自分は)時間を超えて生きることはできないのか、戻ること、未来から過去に、あるいはその反対に移動して、不老長寿で存在できないものか。それは明らかな後悔の念と同じとも言い切れない感覚なのです。

アンリ・ベルクソンという哲学者がかつて『時間と自由』という本を著しましたが、ちょっとそういうのも思い出したりします。

 

この最終公演では、前説は、リタ・リコ。この二人は劇中の台詞が一番多い印象があって、キャラも言葉数もそのままという感じがしました(笑)

この二人を中心に、時空に何が起こったのかという話が、だいぶ分かるようになっていました。配信の良さですね。自分のペースで聞きながら観られる。通常時空と接触したために、エトランジェと19世紀のアインシュタインのクローゼットがつながったりしたようですね。

野分先生は、あやとびでなく今回は短歌でしたがあれは久永さんの即興だったとしたらなかなかの能力ですね!

このほか基本的に、僕は、後部の席で見ていたので、こうして配信で観ますと、歌の魔都さん含め、女性キャストの皆さん可愛いことがよくわかります。ラストのミサとみんなの別れの場面は、この千秋楽に向けて着実に気持ちが高まってきているのだというのが伝わってきました。

暗転の後、ミサがみんなの帰りを迎える場面は、千秋楽だけでしたか?前回には観なかったような気がします。あるいは、僕の記憶がどこかで切り替わったんでしょうか←

 

ダブルカーテンコールだった最後の挨拶では、妹尾さんのお話も聞けました。今日、18時にこの配信を観終わったのですが、その後、こうやって書きながら振り返ると、確かに、演じる側の皆さんにとって、無事に16公演乗り切れたことは、この情勢下でかなり大きな達成感と安ど感があるだろうと想像力を及ぼすことができます。

 

自分は、以前のように演劇と現場と向き合わなければ、と反省もあるのですが、一方で、今は、コロナ禍であり、いまなお自分もみなさんも無事でいられること、この状況で演劇に向き合えていること自体への感謝の念を忘れてはならないことを再確認することのほうが、もっと大切なのだろうとも思っています。

 

今日、観終わった後のツイートは、以下の通り。

16日から全16公演、お疲れさまでした。全力でしたね。連日のツイートも伝わるものがありました。会場にも見に行けて良かったです。今日千秋楽の配信見て、安心して感想書けます(笑)しばしゆっくりお過ごしください#シグレイダーエトランジェ

 

そうだ、これ忘れてはいけない。レミーが、科学部のみんなに、”実は25歳の・・”と言われて、童顔でと答えるのは観ましたが、千秋楽では、期待以上の答えでした(笑)

個人的には、コスプレというには、まだ早い、まだいけると思っていますが(^▽^

 

おやすみなさい。

通販で注文したパンフレットその他、明日(日付は今日25日)から平日、無事に届いてほしいと待っています。

 

※また後日、必要を感じたら補筆します

※2月20日に、ツイートの引用2か所について、百川晴香さんからのご返信ツイートがあった旨、加筆しました

また、2月19日(金)、本公演のグッズが無事に投函されていました。無事に遠足は終りました。

あらためて、キャスト・スタッフの皆さん、お疲れ様でした。楽しい公演をありがとう。私のツイートにいいねリプくださった関係者の方、これを読んでいただいた方にも感謝申し上げます。

(以上、2月20日21時35分、45分追記)