ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#28 本と雨降りと音楽・Salyuの時間

じりじりと暑い日曜日の昼過ぎに、上野の水上音楽堂へ行きました。今日は、「Lotus music & book cafe '21」という音楽イベントがあり、Salyuを観るのが目的でした。

 

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上野の水上音楽堂、5月30日の音楽イベント。

 

前回最後に来たのは、アイドルの対バンイベントだったように記憶しています。この音楽堂は、ハスの咲く広い池を囲む土地の一角にあって、どこかじめっとしているのですが、中に入ってしまうと、案外、風が心地よく、座席もしっかりしている不思議な施設です。

検温消毒マスク着用、みんなしっかり守っていましたが結構、人が多かったのに驚きました。コロナ云々に直接関係ないですが、このイベントに関心のある人がこんなにいて、足を運んだということに、ああ、僕はまだまだ音楽事情の勉強不足だなあと反省しました(←大袈裟)。

 

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5組が演奏、あっという間でも、よいリフレッシュの時間。

 

碧海祐人さん、君島大空さんともに初めて観ましたが、裏声をきれいに聞かせて個性的な世界観をもった人たちだと感じましたが、僕が苦手とする、押しつけがましいものではないので気持ちよく聞けました。君島さんの時間には、急に雨が激しく降って、演奏時間が終わったと同時に太陽の光が差す展開(笑)

後者は、聴いていて、昔聴いたトーキングボックスの使い手ROGER!の音楽のようなユニークさが垣間見えました。

 

ハンバートハンバート、名前は聞いたことあるが、初めてMCと音楽聴きました。ナボコフの『ロリータ』からくるイメージとは違って、楽しいMCと音楽でした(笑)

 

そして、Salyu with 羊毛とおはな市川和則)。もうなじみのタッグです。

光りの束」をリハを兼ねて歌われてから、河井酔茗の「春の詩集」を読みます。

そこから、「messenger」、「雪の下のふきのとう」、「HALFWAY」、長田弘の「誰も気づかなかった」を読んでから、・・

 

(カラスが一羽上の方でとまって、空間を横切って反対の屋根の方へ)

 

予定では、最後にGotchさんのステージが16:50からあるので、16:35終了予定のところ、あと数分のところなので、何を歌われるかなと思っていたら、池の、と始まったので「to U」なのかと意表を突かれました(笑)

この曲はじっくりと歌われるので7分はかかるのです。

もっとも、不忍池を前にして、似つかわしい選曲であるし、この日僕は、あらためてこの曲の展開をかみしめ、歌詞を見つめ直すことになりました。

”沈んだ希望””崩れた夢”が過去に変わったら今を好きになれる・・・か。

コロナ禍のみんなの中の私の気持ちとも重ねられるし、僕自身の個人的な心の問題とも受け取れる。今になって、この聴き慣れた曲の言葉について考えるとは思わなかったです。

45分ごろ終演、そしてGotchのステージへと移りました。

 

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聴き慣れた歌の世界が目の前の世界と重なる。

 

今回の出演者がそれぞれ、プログラムにて、図書を選んでくださっています。

少しでも、重なるとうれしいものですね。

あ、これは未読だが、自分も早く読んでおきたい、というものもありました。

 

Salyuについては、三浦綾子谷川俊太郎茨木のり子などは、本当に日本でよく知られた人ばかりですが、それでも僕はなかなか読んでいないものも多いです。Salyuが作品を作る過程で影響を受けたという趣旨のことを仰っています。そういうのは、僕は創作者ではないけれど共鳴できる要素があります。

しかし、本のイベントの雰囲気の中でいるうちに、久しぶりに、僕の中の創作者の本能としての部分が触発された気がしたのでした。

 

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終る頃、雨が過ぎ去って、不安な空に光りがさす。

 

天気は、17時を過ぎて、また光りが空を照らしました。

僕の家に帰る頃には、ちょっと予想した通り、また大雨が降りました。不安定な天気が続きますね。折り畳み傘を持って行ってよかったです。

 

 

そして、今日は、5月最後の一日です。