ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#84 鮎川誠さんの「ロック葬」に参列した日

2月4日立春シーナ&ロケッツの鮎川誠さんの「ロック葬」に参列しました。

 

鮎川誠「ロック葬」

式場:星かげの迎賓館

2月4日 17時~20時 一般参列

 

鮎川誠さんのロック葬。

 

当初は、代沢の森厳寺が会場となる予定でしたが、代田橋駅(京王線)から近い環七沿いの葬儀場に変更になった、ということをTwitterで知らされました。

先月30日、鮎川さんの訃報に接し、つい最近まで元気で次のライヴのことを伝えていたと思っていたので、突然のことにショックを受けました。僕自身は、ロック全般のファンであっても、シーナ&ロケッツや鮎川さんの特別熱心なファンとしてやってきたわけではないのに、ああ、また・・・という、後悔にも似た気持ちが、自分の中でいっぱいになっていました。

 

それで、今日2月4日は、自分の職場にも近い代田橋、下北沢に行ってみようと思いました。

ロックファンの端くれに過ぎない私ではあるが、手を合わせるだけでもしたい。

 

何よりも懸念したのが、服装でした。間に合わないのです。が、失礼のないものを着ていこう、もし浮いてしまうようなら参列は見合わせようと覚悟を決めて、代田橋駅を降りました。すでに最後尾の”プラカード”が見えていて、迷いつつも列に加わり、みなさんの服装を見ると、ジーンズなど私服の方も多くて(それでも落ち着いたトーンのなりをなさっていました)、他にはロックファンの鑑のような黒い革ジャンとヘアスタイルの方もいて、夕方、月が見える寒い空の下、待機することに気を集中することができました。

 

17時~20時(関係者は16時ごろ)ということでしたが、僕が月を見ながら近くの遊歩道で待っていたのは17時50分から18時過ぎごろ

まずまずのペースで前進して、大原の交差点付近に来た頃、誘導スタッフの方が、”代田橋駅まで列は伸びているけど、入場できるのはこの辺りまでです”という趣旨の話をされました。緊張が走りましたが、その後列は無事に「星かげの迎賓館」に吸い込まれていきました。よかった・・。

 

”ご芳名”を記帳しているころ、会場内には、シーナ&ロケッツの「フリクション・ドライブ」(1984年11月リリースのアルバム『NEW HIPPIES』収録)が流れているのが聞こえました、歌い出しでシーナさんがヤギの鳴き声みたいなのを出す曲←そういうふうに覚えていますすみません。それから、今回の資料を受け取って、献花と鮎川さんの写真の設置台の前を過ぎて2階へ。

 

喪主の鮎川陽子さんはじめとするご家族の方や関係者様方に会釈して、祭壇の前。

お焼香は一回、ご遺影に手を合わせ、

良い音楽をありがとうございました。

シーナさんと安らかにお過ごしください

と申し上げて、会場を出たのでした。

 

環七沿い。

 

そのまま、代田橋駅に戻った時、18時45分ごろでしたが、改札の前で、スタッフの方のご説明として、受付を打ち切らせていただいたが、北沢タウンホールの方は、まだ大丈夫、と耳にしました。

この時間帯ですでにですよ。自分よりも熱心に鮎川さんのファンでいたみなさんがいらっしゃるはずなのです。

 

ともかく、ここで初めて得た情報だったので、早速、北沢タウンホールに向かうことにしました。職場がその方角で、勝手知ったる場所。鎌倉街道を通って、茶沢通りの方向へひたすら歩いて、第二の会場に到着。

 

第1第2集会室が、もう一つの会場でした。こちらは、記帳や資料の配布などは受けませんでしたが、在りし日の鮎川さんの雄姿をライヴの写真やポスター、レコードジャケットなどの展示で知ることができました。イスもいくつもあって、ゆったりできる空間にされていました。メッセージをホワイトボードに書けるように用意されてもいました。

 

北沢タウンホール内の会場。

 

19時30分ごろ、会場を出て、食事してから、下北沢を後にしたysheart、タウンホールに来たことはツイート。

こんな端くれでも、第1会場に入場かなわなかった人のために少しでもお役に立てれば、と思いまして。

 

鮎川さんが亡くなられた29日から、1週間もたたない間にご家族はじめ関係者様方の準備から開催まで、本当にお疲れさまでした。そして、音楽ファンが気持ちを整理できる機会を与えてくださり、ありがとうございました。

 

いま、シーナ&ロケッツのベストアルバムを聴いています。しばらく、こんな時間を過ごすことでしょう。

(音楽レビューのブログの方では、そのアルバムを通して想いを記す予定です)

 

それでは。参列されたファンの皆様、参列はかなわなくとも、それぞれの場所で、鮎川さんを偲んですごされた皆さま、今日を無事に過ごせたことありがとうございます。