2023年(令和5年)最初の劇場レポートは、演劇、マジックショー、演劇の計3本でスタートです。コロナ情勢や私自身の家計の事情で、まだ週1本程度のレポートに到底届きませんが、観劇する感覚がタヒなないように生きていきたいなと思っております。
1本目は、シェイクスピアから。
会場:Mixalive TOKYO"Hall Mixa"
日時:2月19日 朝9時30分開演
2月19日午後9時56分ツイート。
【日曜の朝、はるかぜオフィーリアようやく観てきて、今年の観劇初め。シェイクスピア忘れかけたけど整理しておきたい、と思った時役に立つ。ああ、ハムレットこんなだったと思い出せた。タイム計って演る客観的な姿勢良いなあ(笑)また観に来たい。 #朝シェイクスピア#30分でわかるハムレット】
2023年は春名風花さんを目当てに行った、シェイクスピア作品から。
最近の僕は、シェイクスピアのような名作の再現とか、群像劇とかを観るのがいちばん自分の安定を保てる気がしています。昔から知られた芝居であれば、すでにあるものが軸になるし、逸脱が過ぎると伝統的なシェイクスピア好きの人から嫌われるという、そういった制約、枷があるでしょう。また、群像劇は、市井の人々をいかに自然に演じて観客に共感が得られるかという要素は大切だと思います。
朝あるいは夜に、平日の仕事前、仕事終わりに、コーヒータイムみたいな位置にお芝居を持ってくるの21世紀20年代の現代人が求めているんじゃないかと思うし、時折、古典などの基礎知識に不安を覚え確認しておきたい衝動に駆られる私みたいなのにとってはうってつけであります。
僕とシェイクスピアの出会いはかなり遅くて、本当にいろいろ読んだのが、21世紀に入って最初のころでした。2010年代前半は、シェイクスピアから離れていた印象がありますが、後半は、忘れかけたのを思い出すきっかけや情熱が起こり、盛り返してきています。忘れかけて確認して思い出せるパターン、最近では『ロミオとジュリエット』があったし、今回は『ハムレット』でした。
また観に行ってみたいと思います。が、価格はやや高めなので、しょっちゅうとは行かない。萩野崇さんのクローディアスも観たい気がするんだなあ、仮面ライダーファンとしては(笑)
はるかぜちゃんのおかげで『冬物語』は当分忘れずに大丈夫でいられます(笑 昨年観たので)。
さて、同じ日の夕方、再び、池袋にやってきて、東池袋の《あうるすぽっと》に来たのですが、今回は演劇でなく、マジックショーでした。
② たかお晃市マジックショー「シークレットガーデン」東京・池袋公演
会場:あうるすぽっと
日時:2月19日(日)17時30分開演
2月19日午後10時14分ツイート。
【午後も池袋。あうるすぽっと。マジックショーを生で見たことある方はと聞かれて、これが初めてじゃないことに気がつけた。100分位あっという間。構成も進行も、手先だけでない並々ならぬご努力が伝わった。それで私も並んで写真撮っていただきました(笑)感謝。シークレットガーデン。 #たかお晃市】
ツイートの通りで、いざ”生で観たことは?”と聞かれると、初めてのような気がしていたのが、いやいや、それは、○○ショーと銘打ったものを大人になって意識的に選択して観に来た今回のような場合、だけじゃないのだから、小さな規模のものも数えたら何度も観てきたはずなのです。
幼少期に、《インド大魔術団》が来日した際にも連れて行ってもらって観た記憶があります。本格的なものは、ysheartにとってはあれが最初だったかもしれません。
たかおさん、観ていてやはり、観客の中から良さそうな人を選ぶのが上手です(笑)
ご自身の思惑通りにするべく、会話の持って行き方も考えて巧みに進めていくなあと、感心というか、勉強になりました。
別に僕が同業者だからじゃなく(笑)、こういうことって、他の職種・業種でも少なからず必要な技術だと思うわけです。私は、仕事柄、学生を対象に話して伝えるあるいは導くことをしょっちゅうやっているので、その点は技術的に近いものがあると思われます。
たかおさんは、通路側の席にいて、僕のすぐ隣でポーズをとったりしていて、僕が”子どもハート”なら大騒ぎしたことでしょう。
※子どもハート:ysheartの幼少期の姿。これが成長して、少年ハート→ysheart、となるのだ。
夢は現実になる。
シンプルだけど人生のうちで変わらず持ち続けられるテーマですね。2月に50歳になられたとのこと、僕に近い年齢ですが、若さを失っていない。動きについては謙遜していらっしゃったけれど、僕は自分自身に危機感を持っていて、本当に、体力筋力の維持を心がけなくては、と思っています。(←思っています・・・)
終演後、写真を撮ってもらえる列ができており、自分が一人で!?とも思ったけれども、まあ考えず、記念なので、2shotで撮っていただきました。
たかおさんは、1990年代に、TBS花王愛の劇場「天までとどけ」の長男・正平役を演じた方です。あのドラマは本当に好きで、よく観ていました。特に、あのエンディング(川越美和さんが歌う「涙くん、さよなら」をバックに、全員が駆け出す画)は、素晴らしい。あれを最初に観ただけで、これは絶対に面白い!と観始めたドラマでした。
また、高尾さんは、2000~2001年放送の「仮面ライダークウガ」で、ゴ・ブウロ・グを演じたので、仮面ライダーファンとしては、仮面ライダー方面からもうれしく感じるところです。
たかおさん次回の予定は、5月5日に八千代市。私が学生時代に住んでいた街で感慨がありますが、こどもの日のイベントなので、あるいは別件で、行けないかもしれませんが、夢を与える仕事で、八千代に来られるお客さんたちを喜ばせてください。
以上、「シークレット・ガーデン」でした。
そして、今日、久しぶりの萬劇場、明るいお昼のうちに行ってきました。
ことのはbox第18回公演
カミサマの恋
会場:萬劇場(JR大塚駅北口下車徒歩4分)
日時:3月4日(土)13時開演(上演時間2時間10分)
脚本:畑澤聖悟/演出:岡崎良彦
今日、4日に観劇した、Team葉のキャスト(敬称略):木村望子、上之薗理奈、如月せいいちろー、鳥住奈央、蜂丸明日香、横山岳、秋元和子、矢口博旅香、島田香澄、上入佐秀平、原のりこ、佐藤ケンタ、西村尚恭
”カミサマ”道子のもとに、何かの悩みを抱えた人々が相談に訪れてくる。相談者の話を丁寧に聞いてやる道子は、近隣の人々から信頼を集めている。そんなところへ親として育てた銀治郎が突然現れて、・・・。(フライヤーの文を参考)
本当に田舎の近所の人みたいなおばちゃんが次々に現れるところ、結構好き(笑)
木村さんの主演ということで観に来ましたが、昨年の「光垂れ~る」みたいなコミカルタッチでもなく、”カミサマ”としての道子さんの存在や、弟子の女性のありよう、そして道子と近隣の人々とのやりとりが、私たちの日常に自然に普通にあるものとして見ることができて、2時間10分退屈することなく観れたのが良かったです。
夫との考えの違いから家を飛び出した女性が、洗脳されたようになるかと思いきや、その流れは、銀治郎の娘らを介してあっさり解かれ、道子が、感謝の気持ちを持つべしと説くことで、すべての人があるべき場所に還っていく。
令和の現在、結局足りないものは、互いに想いを丁寧に話すこと、そして、いまあることを当たり前と思わず、感謝の念で客観的に見ること、その大切さを確かめさせてくれる、温かい作品です。
全編、カミサマに祈る大きな部屋と両側の廊下の配置が変わらないのも良いと感じました。
とてもいい余韻をもって、花粉症もほとんど忘れて、気持ちよく、懐かしく少し新しくなった、大塚の街を後にしました。
3月第一土曜日までの、令和五年最初の演劇、舞台レポートでした。
コロナ情勢が終息に向かっているはずで、徐々に、演劇の世界でも、面会などできるようになってくれればいいなあと思います。
【3月5日追記】
3月5日午前0時34分ツイート。
【互いに自分の思っていることをちゃんと話す、両方の言い分を聞く、感謝する・・どれも今の人びとが丁寧にやっているかあやしい。カミサマへの相談だけど、答えは、人と人が伝え合えるものだと思える。萬劇場充実の2時間10分でした。明日まで葉も箱も両チームの方々頑張ってください。#カミサマの恋】
チーム箱のキャストは次の通り(敬称略):長崎りえ、石森咲妃、加藤大騎、中右遥日、篠田美沙子、﨑山新大、臺月子、田中結、蒼井染、堺谷展之、原のりこ、佐藤ケンタ、西村尚恭
【追記】
3月5日午前9時11分、文章の若干の加筆、補正を行いました。