ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#170 Karman、ディストピアの先へ、また会う日まで

下北沢のタンバリンアーティスツ所属のガールズユニット、Karmanの解散がXにて突然に告げられた(6月24日(月))ことには勿論、驚いたなんてものではなかったですよ。20日(木)の新宿ブレイズでのワンマンライブの余韻醒めぬうちに、30日(日)に解散ライブをやるというのですから!

 

☆☆☆☆☆☆

Karman(カルマ)メンバー:咲良南那(リーダー、purple)、香坂星奈(YELLOW)、阿野結衣(RED)、松永梨加(BLUE)、望月こさめ(LightBlue)、日比谷聖來(PINK)

☆☆☆☆☆☆

 

Ⅰ 解散ライブ

 

給料日から間もないので、急遽、予算を組んでも問題ありませんでした。私の勤務地に近い下北沢のおなじみ、MOSAiCに駆けつけました。

 

Karman解散ライブ

2024年6月30日(日)OP17:30/ST18:00

下北沢MOSAiC

 

6月30日、Karman、突然の解散ライブとなった(24日にXにて告知があった)。

 

寄せ書きが6人分テーブルの上にあって、6列並んでおり、勿論、6人全員にメッセージを書いてきました。わずか9か月間、ほとんど話せていないのにもかかわらず、不思議なくらいに、それぞれに書くべきことがすぐに思い浮かんでいました。

 

そして、6人分の色のペンライトを受け取って18時、開演。以下、セトリとともに。※6月30日午後23時20分時点の記憶による

 

新SE

1 SUMMER VENUS

2 DYSTOPIA

3 PERSONA

4 流転

MC

5 KARMAN

6 MURTI

7 黎明

8 CATHARSIS

MC

9 夜明け

10 NIRVANA

11 暁

ENC

SE

12 KARMAN

13 NIRVANA

14 SUMMER VENUS

 

MCは、それぞれのメンバーが、泣くまいとしつつも、終わりたくない気持ちを口にしながら、名残惜しそうになかなか次の曲へすぱっと行かないで、それでも行かなければならず、フォーメーションへ。

特に、阿野さんは呆然として一瞬自己紹介の番に気づかなかったり、自分のパートでもとにかく泣けてならなくて、という場面もありました。

確かに、この解散ライブまでの展開は、メンバーにとっても思いもよらないものだったことでしょう。新宿ブレイズでのワンマンの後、次の高みに上る勢いだったに違いないのですから。これだけやってきて手ごたえも感じていたものを、1年もたたないうちに意に反して手放さなければならないのです。本当にいろいろな想いが複雑かつ目まぐるしく頭の中を交錯しているだろうと思いながら、ステージを観ていたysheartでした。

 

松永さんは泣かないと決めていたと言い、実際さばさばとふるまっていらっしゃいました。最後に、スタッフさんが6人にそれぞれ寄せ書きと花束を渡した後には、さすがにほかの5人と同様に、感極まっていらしたものの、自然にMCを率先して行っていたりするのは、さすが松永さんらしい(笑)

 

そのようなわけで、昨年9月30日のデビューライブから明らかに大成長を遂げた6人のパフォーマンスが終わり、特典会へ。

私は、予算の都合上、チェキは3人に抑えざるを得ず、南那ちゃんのほかは、前から話してみたいと思っていた松永さんと、前に一度話したことのある星奈さんの3人にしました。

 

南那ちゃんには、ミルクスタジオのチェキ会から1年も経っていないうちに解散、しかし、前世のBetyにせよ、Karmanにせよ、内容が太く、中身が濃い(←下ネタじゃありません念のため←)ねという話をしました。

新しい衣装は今までになくいいものなのですが、もらえないとのこと。メンバー自身たちに差し上げればよい餞別になるのにね。

 

梨加さんは、いったんご両親とご飯を食べると。アイドルは続けるのかと聞いたら、自分はやり切ったと思っていると。僕は、そうだろうなと共鳴しました。9月30日の時、これがラストチャンスというかこれに賭けているという趣旨のMCをなさっていたのを思い出します。

 

星奈さんは、たくさん泣いて、静かな気持ちになっているように感じられました。私は2回目で1回目はだいぶ前であれ、ご存じでいてくれました;

それにしても、これだけの音源がCDにならないのは残念だなと、星奈さんと話しながら思いました。

 

私は、この6人とも、また会える気がしているので、この急な解散ライブの時間は、これでよしと思いまして、夜の下北沢を後にしました。

 

下北沢モザイクの夜、6月30日。

 

それにしても、表現として優れている「murti」などが配信されるのは、よいことです。

 

 

Ⅱ 新宿ブレイズでのワンマンライブ

 

6月20日(木)、新宿BLAZEという大きなライブハウスでのワンマンライブを果たしたのは、9か月に6人が成し遂げた偉業といえます。

 

3rdワンマンのタイトルは、NIRVANAつまりは、涅槃(ねはん)。

 

Karman 3rd ONEMAN LIVE「NIRVANA

OP18:15/ST19:00

新宿BLAZE(東京都)

 

SE

1 KARMAN

2 CATHARSIS

3 流転

MC

4 夜明け

5 黎明

6 暁(新曲)

MC

【衣装替え-Tシャツ】

7 PERSONA

8 MURTI

ENC

【新衣装】

新SE

9 NIRVANA(新曲)

MC

10 DYSTOPIA

11 SUMMER VENUS

ENC2

新SE

12 NIRVANA

 

 

間もなく歴史を閉じる新宿BLAZEでくさびを打ち込めたのがよかったと今は思います。

これは、Karmanにとって大きなステップとなるはずでしたが。

そのKarmanとしての道はふさがれたとはいえ、6人にとっては、それぞれの人生の、次なる道のりへの大きな心の道標には、なったはずです。

 

後でいまを顧みた時に、

ほんの瞬間の景色に過ぎなく、伝説的ではあるけれど、6人それぞれにとっていつまでも涙するような寂しいことではなかったのだと、しみじみ思える時が来るのではないか、と私は信じています。

 

今は泣いても、また6人で集まれば!そして今度は、セルフプロデュースによるユニットとして新生Karmanを立ち上げてほしいなあと思っています。

つまり、自分たちで方向を決めて、自分たち自身ですべての責任が背負えるように。

 

南那ちゃんの旅はまだまだ続きますね。

 

新宿ブレイズでワンマンを果たした伝説が残っていくだろう。6月20日

 

6人はXにて、少しずつ言葉は違えど、6人を守ったという言葉も見られるように、何事か理不尽さを感じるところもあったように見えます。

これほど楽曲もパフォーマンスも飛躍的に成長した人材を失うだけの何かとは何だったのか、知る由もないですが、

アイドルのとしての成長も時代も一瞬、それを高みへ向かわせる導き手がいないのが現実ではないのかな。

地下アイドルインディーズアイドルにとって、零細な事務所にとって、今ほどチャンスにあふれた時はないのに!!

もう少し時代を創造するだけの器を示してほしい。一発充てるだけではなく。

そして、アイドルを目指した人たちが、高みを体験できる、そういう環境があるべきです。

 

ともあれ、おつかれさまでした。

夢がかないますように。

6人、また会いましょう。

 

長い旅2024 つづく