今週はようやく、涼しさが気持ちの良い秋、訪れた、もう戻らない、と信じます(笑)
今回から2~3回にわたって、洋楽ライブのレポートが続きます!では、今回は、先週行った、ysheart最も好きなプログレ・バンドのYESのレポートをお送りします!
YES
The CLASSIC TALES OF YES Tour 2024
主催:bayfm
企画・制作・招聘:Live Nation Japan合同会社
2024年9月16日(月・祝)、18日(水)、19日(木)東京(人見記念講堂)/
9月21日(土)宮城(仙台ギグス)/23日(月・休)愛知(岡谷鋼機名古屋公会堂)/
25日(水)大阪(NHK大阪ホール)
※私が観た日・・・18日(水)
18日(水)18時開場・19時開演
ついこの間、来日公演を観たばかりだと思っていたら、前回は2年前(2022年)9月ということで、その年5月にアラン・ホワイト(ドラムス)が亡くなった後の来日だったのを思い出しました。ということは、アランが1曲だけだったかドラムをたたいた景色(ジェイ・シェレンが準メンバーではあるが代役を担当)は、さらにその前、2019年の50周年来日時の記憶だということになるのだな。
そういうわけで、当ブログで読めるYESライブレポートは、2022年9月公演に続いて今回が2度目になります。
前回来日公演(アランホワイト氏追悼、危機50周年)のレポートは当ブログ第72話「YES! 『危機』50周年、来日2022」を参照せよ!
2023年に新作『ミラー・トゥ・ザ・スカイ』リリース/シェレン正式メンバー着任後の初の来日ということになるのも意外ですが、時系列を整理するとそうなるんです!
今回は、ysheartの職場からバスですぐの三軒茶屋、おなじみ、昭和女子大学人見記念講堂での3DAYSのうち、18日(水)!
この会場は、いつも仕事帰り直行のパターンですので、眠気を警戒しながらの観賞になりますが、YESの代表曲はほとんど知っている”はず”で、しかも、YESは、大好きなプログレのバンドの中で最も好きなバンドなので、無事に全曲楽しめました。
☆メンバー☆
スティーヴ・ハウ(ギター、ヴォーカル)、ジェフ・ダウンズ(キーボード)、
ジョン・デイヴィソン(リードヴォーカル)、
ビリー・シャーウッド(ベース、ヴォーカル)、ジェイ・シェレン(ドラムス)
☆
セットリストとともに感想を加えてまいります。GOING FOR THE ONE!
1.マシーン・メシア
Machine Messiah
1980年『ドラマ』から。ジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンの2人が脱退後、クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、スティーヴ・ハウの3人に、トレヴァー・ホーンとともに加入したのが、ジェフ・ダウンズでした。
いまのイエスになってから、『ドラマ』の不遇なイメージがなくなっている気がします。僕は「マシーン・メサイア」という表記のほうがしっくり来ます。
トレヴァー・ホーンは、『フライ・フロム・ヒア』(2011)のプロデュースと同作の自らボーカル入れ替え版『リターン・トリップ』(2018)で存在感を見せたし、サマソニの来日時に私ysheartはご本人からCDにサインをいただいたりとうれしい存在でもあり、いつでも現YESにゲストでもいいから顔を出してほしいと願っています。
2.アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
I've Seen All Good People
YES創生期から次の時代に移行した、『サード・アルバム』(1971)からの、ほのぼのしたナンバーで好きです。時々、アルバム内で併存する「スターシップ・トゥルーパー」とイメージが被るんですがそんな時は自分自身を張り倒したい気持ちです(←貴様それでもYESのファンか、と。笑)
3.究極
Going for the One
アルバム『究極』(Going for the One)(1977)から。実は今回、私、YESのライブで初めて聴くと思います。この曲を知ったのは20世紀末のことで、ジョン・アンダーソンのハイトーンボーカルを究極に持って行った最強(最狂!?)の曲だなと感動したものでした。今はその時ほどじゃないですが、強烈な曲だなと。デイヴィソンのボーカルによって、インパクトはだいぶソフトに変化した感じではありますが。
4.アメリカ
America
Simon&Garfunkel(サイモンとガーファンクル)のオリジナルはLPで聴いて昔から知っていますが、このカバーは、以前のYESのCDで、ボーナストラックか何かで、『こわれもの』か『危機』に入っていた記憶があります。今回初めて聴いた限りでは、原曲がかなり大幅にアレンジされている印象を受けました。冒険的な雰囲気です。
YESによるカバーといえば、2nd『時間と言葉』(1970)1曲目「チャンスも経験もいらない」が素晴らしい。2019年東京ドームシティホールで演奏されたのは感動でしたね。リッチー・ヘヴンスのオリジナルの魂のこもった感じも本当に好きですが、こちらもYESの曲になりきっています。ちなみに、「チャンスも経験もいらない」のMV?が動画サイトで観られますが、YESにも命知らずな若い時代があったのだなと感じ入ります(笑)
5.時間と言葉
Time and a Word
上記アルバムの表題曲。これもライブでは今回初めて聴いたかもしれない。サビ等わりとオーソドックスなポピュラーソングですが、そのエモーショナルなところを、デイヴィソンは引き出していたように感じました。
6.世紀の曲り角
Turn Of The Century
アルバム『究極』から。近くに座っていた英語圏からと思われるお客さんが英語で「自分この曲好き」と連れの人に言っていたのを耳にしました。僕はこの曲たぶん聴くこと自体が初です(ここでysheart、心の中で自分自身を平手打ち2回目、YESファンが何事、と←)。
しみじみと聴かせる印象でした。それにしても、この曲含めてこれで『究極』収録全5曲、私はすべて聴いたことになり、そろそろ、同CDをコレクションに含めてもいい時が来たかもしれないと思う。YESファンとしての曲り角に来たのだ!
7.シベリアン・カートゥル
Siberian Khatru
説明いらないアルバム『危機』(1972)から。最初の4拍から3拍に変わるYESの変則的演奏が堪能できる。YESのライブで不可欠な曲だと思います。
そうだ、今回のライブの日本語で読めるパンフレット中で、スティーヴ・ハウが”我々が奇妙だから!それがイエスだと思う(We're weird!I think that's YES.)。"と言う言葉が良い!それを思い出した。
―15分間休憩ー
8.南の空
South Side of the Sky
キタ━━━━(◎∀◎)━━━━!!
北じゃなくて南の!←
アルバム『こわれもの』(1971)から。『こわれもの』といえば、「ラウンドアバウト」「燃える朝やけ」「ムード・フォー・ア・デイ」(ハウのソロ)などはライブで何度も聴けましたが、個人的に本作で最も好きな次元に入っている「南の空」が聴けたのは、今回のライブの最大の収穫のひとつです。
休憩終わってすぐ、あっさりと演奏されてそして終わった、そんな感じでしたが、私自身は大いに心動かされていました。
9.カット・フロム・ザ・スターズ
Cut From The Stars
最新作『ミラー・トゥ・ザ・スカイ』から、オープニング曲。
10.神の啓示~追憶~古代文明~儀式
The Revealing Science of God(Dance of the Dawn)/The Remembering(High the Memory)/The Ancient(Giants under the Sun)/Ritual(Nous sommes du soleil)
YESワールドツアー2024(US/UK/JAPAN)のタイトルでわかるように、これが今回のメインテーマにして、私自身も最も興味をそそられた演目でした。
このメドレー状につながった4曲は、アルバム『海洋地形学の物語』(Tales from Topographic Oceans)(1973)(2枚組LP)の全4曲です。もとは、それぞれ20分程度。
私がこれを初めて聴いたのは、今世紀に入って5年くらいたったころです、すみません、YESファンと言いながら結構晩熟(おくて)で(ピシッと自分を打つ←←)。
当時、2003年のリマスターCDがリリースされ、すっかりハマった作品でした。しかし、ハマったはずなのに、後で曲の展開を案外細かくは思い出せませんでした。
しかし、今回は風のうわさに、海洋地形学が演奏されると知り、久しぶりに本作を予習したのでした。
それにしても本公演の海洋地形学は、つなげれば80分を超えるであろう各曲がコンパクトに、デイヴィソンの歌唱で神秘的に美しくまとめられ、明解に心に浸透する感覚でした。思いのほか、あっという間でした。
ここで本編は終了。アンコールで、再登場するなり、あのハウ師匠のギターイントロ!
11.ラウンドアバウト
12.スターシップ・トゥルーパー
何の説明もいらないほどのヒット曲「ラウンドアバウト」、ほぼ全編ともに歌唱(まわりに迷惑全然かけない範囲で)。最後は前出の通り、『サード・アルバム』中の傑作。ハウ師匠のwurm、同じ旋律が26回だったか!?忘れてしまったので数えなおすも、それより、何かが高まっていく演奏会場の空気感は相変わらず楽しかったです。
21時15分ごろ終演。
『海洋地形学の物語』の演奏をCDで聴いても思ったのですが、本作は、ハウ師匠のギターが伸び伸びと全編に及んでいると思います。アラン・ホワイト加入第1作でもあります。ところで、今回観て聴いても、2曲目の「追憶」は、どの部分が使われたか(おそらくあの印象的なボーカルのサビ)聞き逃しそうでしたが、そのくらい、私の中でこの曲は地味な印象。それでもかえって、また『海洋地形学の物語』への関心が深まったのでした。
そのようなわけで、9月の私は、家計が苦しいとはいえ、少し考えてから、結局、予定通りのライブイベントに足を運び、行ってよかった、自分の励みになったと実感することができました。
洋楽ライブイベントだけで、この後今週序盤、日曜と月曜の連休は、連日続きました。次回はそのレポートを予定しています。
YESよ、2024年も来日、本当にありがとう!
長い旅2024 つづく
2024年10月5日追記
ついさっき、第193話を公開後、YouTube動画で、さきのYES Tour of Japanを見ていて、急に思い出したんですが!
この日、「スターシップ・トゥルーパー」の最後に、ジョン・デイヴィソンがビートルズの「アイ・フィール・ファイン」を歌ったのでした。
これ、覚えていて当然このブログにも書くのを予定していたはずなのですが、こうやって記事を見返してみると、書き忘れていたようですね。
今日観た動画は、その人見記念講堂の「スターシップ・トゥルーパー」じゃありませんでした。観た動画は仙台GIGSでの「シベリアン・カートゥル」「ラウンドアバウト」でしたので、それとは関係なく、それをきっかけに偶然思い出したわけです。
追記は以上