ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#197 Salyu、20周年。

11月最初の連休ラストは、ビルボードライブ横浜で、Salyu(さりゅ)のライブを観ました。

 

久しぶりに観るSalyuのライブは、横浜で。11月4日

 

Salyu

minima session:

Salyu 20th Anniversary edition

 

2024年11月4日(月・休)

Billboard Live YOKOHAMA

 

Ⅰ Salyu20周年を観に来るまでの私のこれまで

 

今回のライブは、タイトルにある通りで、Salyuのデビュー20周年を記念するもので、東京・大阪・横浜と、ビルボードライブをまわってきてファイナルの場所になります。

当ブログをたどれば、コロナ禍でも2回はSalyuを観ていたので、以前Salyuにハマっていた頃からそれほど極端に時間の間隔があいたわけでもなかったようです。安堵しております。

 

私の半生は順風満帆ではなく、90年代は私にとって”暗黒期”でした。自分を社会に活かせないという無力感に満ちた日々を過ごし、理不尽な社会人生活の後やがて”生きなおし=再生”を試みて、ふたたび大学に入ります。そこから、自分の生活環境改革のための表現活動(抽象的で申し訳ない)を探求する中で、出会った音楽がSalyuだったのです。

 

2006年2月、国際線の飛行機の中で、「風に乗る船」を何度も聴いたのが最初の出会いになり、以後、野外でも屋内でも、ライブを通してSalyuを応援して来ました。

以後、国内は奈良東大寺でも福岡でも、逆に北海道札幌でも。海外なら、ロンドンでも台湾でも、私はSalyuを観に行ったものでした。

この行動力はSalyu以外の演劇・スポーツなどの観賞、観戦にも及びました。それが、ysheart(ワイエスハート)です本来の(笑)

 

最近は、仕事の環境や家庭の経済事情が変化したこともあって、さすがにライブを観る頻度が下がり、行動範囲や行動パターンが変わることで、その当時ほどの熱は自然に冷めてきて、Salyuの楽曲も記憶に残っているのか自信がないくらいになっていました。

 

(僕がSalyuを聴いた時代は、先に書いた通り、生きなおしであり、もともとある自分の人生の基準とは異なって、変則的な、いわば寄り道のような時期でした。それで、その時期は自分にとって極めて特異な時代ということで、自分の本質とは別の価値観が働いた時期だとして、自分自身、あまり触れないようにすることが多くなりました。)

しかし、それでも、Salyuを聴いて夢中で応援した時期が実際にあったのも事実で。Salyuへのリスペクト自体が変わったわけではなかったので、今回の20周年という情報を入れた時には、この節目はしっかりさせておかねばと、そういうわけで、東京には間に合わずとも、どうにか横浜ファイナルに間に合ったのですよ。

 

Salyuの楽曲を思い出せるか怪しい要素もあるのに、”ライブの予習”がてら楽曲を聴き通すということすらやる暇というか覇気が足りないままに11月4日当日を迎えました。

 

ビルボードライブ横浜に来るのは、今年に入ってこれが2回目です。

食事と精算をすませて、20時開演をリラックスと緊張を抱えて、迎えました。

 

Salyuの今・2024年

 

Ⅱ ライブ、20時から

 

セットリストとともに、感想など記していきます。

 

01 VALON-1

 

この曲のタイトルは、聞いているうちにわりと早く思い出せました。

心配だったのは、Salyuが往年のライブと同じ声、高い声が出せるのか、でした。

出足でSalyuの声が揺らいでいたように感じたので、祈る気持ちで見守っていましたが、

2コーラスの後の、「波をかいて~」で高い声が伸びたのを聴いて、ああ、これで安定の波に乗れたのだなと安心したのでした。

Salyu健在。

 

02 彗星

 

これは普通に記憶が戻っていました。だんだん、かつてのファンとして自信を取り戻すysheartでした。

そして、MC。東京大阪横浜と、20周年ということで。原点としての小林武史、名越由貴夫とのラインナップで行こうと。いろいろな種類の曲をやる中で、次は映画の曲を。

(それにしても、こうやって話し出すと、ああ、往年のさりゅちゃんだなと安心します。)

 

03 HALFWAY

 

この曲は映画『ハルフウェイ』も何度か観て、新しいほうの時代のポップな曲として、記憶の中に安定的にある曲です。

 

04 風に乗る船

 

さすが私、イントロに向かう演奏の時点で、あ、次は「風に乗る船」だなと予感したらその通りでした。感動的で独特なメロディ、サビのSalyuの力強い声、2コーラス目のサビは、かなり高いキーで空に突き抜ける感じがするのですが、この日も難なく突き抜けていきました。

ああ、2024年11月に、ライブでこの曲がまた聴けるとはなあ…うれしかったです。

 

05 Dramatic Irony

 

言うまでもなく、Salyuに欠かせないナンバーですが、タイトルを忘れそうになっていました。”再生”とか”ランドマーク”とかいうキーワードが出てきますが、「再生」という曲は、シングル「風に乗る船」のカップリングでした確か。曲調はこの曲とは違います。また「ランドマーク」といえば、1stアルバムの1曲目で、初期の重い心の叫びのような曲が有名です。以前、熱心なSalyuファンだった時も、この曲のタイトルを知ろうとするとき、それらの別の曲と混同してしまったことがありますが、その時と同じような失敗は今さら、致しません(笑)

そうそう、ドラマティックアイロニー、というんだった。

 

06 name

 

ああ、この曲は忘れるはずありません。歌詞も最初の一節からユニークで。MVは、この曲の意味を明かしているような映像です。

そうか、赤ちゃんの立場の歌詞なんだなと。それでタイトルがname(名前)。

 

MC。12月発売のトリビュートアルバムの話題で、小林武史さんがMCに加わって、ご自身も参加している曲への自信がうかがえました。Salyuに対して小林氏が、「MCは自分をやわらかくするためのものだけど、だんだん固くなってない?商工会議みたいな。」に笑ってしまいました(笑)Salyuはご自身でも言ってるけど、こういう(話でつなげる)の苦手なもので、と。

 

次は、桜井さんが作ってくれた曲と。

 

07 青空

 

そうだ、あなたが好き、あなたが~と、後の部分は”好き”まで言わない歌詞が好き。

 

08 有刺鉄線

09 LIFE

10 新しいYES

 

そして、3曲は、Salyuディスコグラフィーの中でも新しい方の曲で。「有刺鉄線」はかなり新しい方の(目下、最新のオリジナルアルバムだったかなあ)曲でタイトルを忘れていましたが、ユニークな歌詞です。

 

最後MC。ドラマティックなバラードです、と。ああ!あの曲で本編終わりか。感慨深いなあ!

 

11 プラットホーム

 

好きな曲の一つです。映画『地下鉄に乗って』も当時観ました。最初の部分でもう、切なく胸が締め付けられそうです。

 

ENC

 

12 to U

 

僕は、この、桜井さんが歌っていた曲のSalyu版、実はすごく長い感じが苦手だったんですが、今回は程よい速度で、さらっと進んでいったのが聴きやすかったです。

 

名越由貴夫、小林武史Salyu

ボーカルSalyuでお届けしました。ありがとうございました。またどこかで会いましょう。そういった締めくくりで。

 

横浜でSalyuを聴いた。11月4日

 

Salyuの世界が僕の中に戻ってきて、ああ、いい間隔で自分の中のSalyuの容量を確認で来たなあ、と。前回から永遠に観なくなったりすると後で虚しい時が来るでしょうが、いま聴くべき時だったのでしょう。

 

大変いい意味で心に緊張感が持てたライブ経験になりました。

また、Salyuを聴きたいし、聞いた一回一回をきちんと心にとどめたいなと思います。

では、また。

 

長い旅2024 つづく