ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#19 2021年ブログ初め・アスリート進め

2021年、明けましておめでとうございます。

 

老舗ブログを引き継いだ当ブログが初めて、無事に年を越しました。いろいろな場所やイベントを訪れてレポートすることを通じて、想いを綴るブログです。今年もよろしくお願いいたします。

 

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2021年1月1日。初日の出。朝7時ごろでした。

 

年末年始は、コロナ禍にあって、ごく短い期間ながら故郷に帰りました。間もなく、Uターンしますが、その前に、新年最初の記事を残そうと思います。

 

昨日は元日で初日の出を見たり、近所の郵便局へ行ったり、近くの神社へ初詣に行ったりした以外は、どこも寄りませんでした。どこかへ行ったブログとしては、そういう場所へ行ったことにするほかありません。が、行かないで家で何かを読んだりして思いを巡らす時間の大切さを、昨年以来、特につよく感じるようになっています。

 

もともとこのブログの源流すなわち、私が言う”老舗ブログ”は、スポーツ特にスケート競技会の観戦のレポート用・選手(アスリート)への応援用に起ち上げたものでした。

それから、海外の滞在、転職など、曲折を経る中で、スケート会場からも足が遠のき、選手の顔ぶれも変わっていくにつれて、その源流の景色もまた傍流に追いやって、メインの関心事ではなくなってきていました。

しかし、やはり今でも、スケートの話題にふれると、気になるので、動揺しないように、あえてそういう記事に目を向けるのを避けていたのです。最後に、現地でスケート競技を観戦したのは、2018年12月のことです。

ところが、昨日、2021年1月1日の中日新聞のスポーツ面の記事に、小平奈緒選手の記事があって、その見出しにひきつけられました。

小平選手を中心に、選手を応援してきた私にとっては、驚くことであると同時に、心の中で選手に望んでいた視点だったのです。

 

【応援されるばかりでなく、人を応援できる人になりたい】

 

小平選手は、昨年、練習の合間を縫って、台風19号の被災地を訪ね、復興のためのボランティア活動をしていたようです。そこでの支援活動を通して、アスリートには、競技を極める中で、そこで必要な科学的、力学的な論理だけでなく、そこに収まらない心や言葉もまた大切なのだということを実感したということだと読みました。

いよいよその局面に来てくれたか、と思いました。

年月が経つにつれて、アスリートを応援することに限界を感じていたのは、そういった認識の部分が大きかったと思います。正直なところ、スポーツアスリートだけでなく、すべての人に対して、”自分も応援してくれよ、いい加減に”と感じることも増えていました(笑)。

特に、コロナ禍の現状では、スポーツ、役者、はてはアイドルなど、文化事業の表現者たちの仕事は、それがなければ一般の人の衣食住に窮するとは必ずしも言えない類の仕事であるだけに、そういうことに目覚めてほしい、あるいは再認識してほしいという気持ちが、私の中にありました。

このような仕事の人たちは、体を動かしたり発声したりしなければ成立しないがゆえに、現在の情勢には悩むことも多いだろうと想像します。選手は、それだからこそなおさら、”自分が応援する立場になったら”と思う機会に直面したのでしょう。

安全な世の中になったら、ぜひ、また、スケートリンクを訪れようと、あらためて心にとどめたYSHEARTでした。

スピードスケートといえば、髙木美帆さん相変わらずの成長のご様子でうれしいです。

会場に足を運んで応援したいです。昔は、老舗ブログに、”髙木君”と呼んで応援させていただいていました(笑)今も気持ちは応援モードを宿しています。

 

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2021年1月1日付中日新聞朝刊の小平さん。2020年12月31日付朝刊の髙木さん。

 

さて、今朝は、ラジオから、箱根駅伝の往路がスタートしたと聞きました。

”ヴィンセント”が人気のワードに上昇していたので何があったかと(笑)、テレビを見たら(笑)、東京国際大と国士舘大、2人の走者の名前が並んでいました。2021年最初のパワーワードとして歴史に留めそうな予感。

 

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横浜付近か。箱根駅伝往路。1月2日、9時半ごろです。

 

走者も、新型コロナウイルスの危険と、自分自身の競技での心身のコントロール。二重のプレッシャーと戦っているのですね。

 

みなさん、応援しています。

 

私も応援されるように、自分のことを頑張ります。

 

2021年、今年も、コロナ禍を乗り越えて、もっとよい1年にしましょう!

#18 2020年ブログ納め

12月29日、浅草へ行って一足早い初詣をしました。おみくじは、大吉!久しぶりの大吉。2021年も頑張って生きていきます。

 

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仲見世。12月の暮れ。新年の気配。

 

当ブログ、《ysheartの長い旅》では、旧ブログを引き継いで、どこかへ出かけてイベントのレポートを中心に書いて、日々の想いを綴るつもりでしたが、実は、スタート第1回は、すでに、1月下旬に、日本国内にコロナウイルス感染拡大の危機が報じられた後でした。

 

そのため、その趣旨や意欲とはうらはらに、イベントの雰囲気よりも、内面的な文体になって、”動的”な要素はずいぶん旧作から後退したと自分では感じています。

 

もっとも、めったに遠くへ出かけられない、あるいは東京都の外の話でも、少し前の回想を記すということで、落ち着いて自分をふりかえることが少しはできたかもしれません。

あるいは、言ってみれば、”動いてばかりじゃなく、笑い話も殊更に盛り込むことなく”、客観的には、自分の地球上での年齢・世代や、今の世間の空気(新型コロナウイルス禍で抑えられた人々が自然につくってしまう気分のようなもの)に抗うレベルにならずにすんだとすれば、むしろ、程がよかったのではと思っています。

ブログはSNSに収まるものでないから、それでいいのかもしれません。

 

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浅草寺。おみくじは大吉、感謝。新年に少しの希望。

 

今日は、2020年最後の記事ということで、まだレポートしていなかった、演劇の話を(2件だけ)記しておきます。

 

11月15日(日)は、劇団新劇団 第六回公演『壬生魔浪士組~魔法少女魔法少女~』(11月11日(水)~15日(日)渋谷M-SMILE BOX)の千秋楽を観劇。ゴブリン串田氏主宰の劇団、おなじみのキャストさんがいて、また、これが、田沢涼夏さんの引退前最後の舞台でした。

新撰組の話を魔法少女たちの物語にしてあるので、新撰組のいきさつを知らない人(例えば僕のように、知識のない人)にも勉強になる、しかし、面白いゴブリンさんの世界でした。

田沢すーちゃんは、2017年夏、お台場のTIF(東京アイドルフェスティバル)で、アンナッツの3人のライヴを見て以来知って、応援してきましたが、3年3か月にしてお別れの時が来ました。自分にとって最後の舞台がここでよかった、と最後のあいさつで話した、涼夏さんでした。コロナの事情により、舞台と客席の間はビニールのシートで隔てられ、終演後も、特にお話しできることなく、パンフレットを受け取るだけで静かなあいさつを交わしただけですが、これでよかったと思います。

 

11月15日の私のツイートです。

【劇団新劇団第六回本公演『壬生魔浪士組第二章』千秋楽、最後の田沢涼夏を見届けた。ゴブリンさん演出、そこでよく見る役者さんたち知ったのは、すーちゃんがきっかけ。きららさんも2週間云々と言っていたが、会場は対策に配慮されていたと思う。ともあれ、良い舞台、皆さんお疲れ様。#みぶまほ2】

 

さらにさかのぼって、3月。今日は本格的に寒くなってきましたが、みぞれが降るのを見て、あの時もあられが降っていたのを思い出しました。

 

劇団生粋-NAMAIKI- 旗揚げ公演
Shakespeare 夏の夜の夢
訳・脚色 みなもとらい
演出 青山太久
2020年3月25日(水)~29日(日)中目黒キンケロシアター

 

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冬の名残、春の始まりに、夏の夜の夢。

 

ライサンダー、ハーミア、ディミートリアス、ヘレナ、
オーベロン、ティターニア、シーシアス、ボトム、ピーター・クィンス、トム・スナウト、フランシス・フルート、イージアス、ヒポリタ、ロビン・スターヴリング、スナッグ、豆の花、蜘蛛の巣、蛾の精、
フィロストレイト、パック

 

【ストーリー(フライヤーから)】古き良き時代のアセンズ・・・公爵シーシアスとヒポリタとの婚儀を4日後に控えた日、シーシアスの元に娘の悩みを相談にくるイージアス。娘ハーミアとディミートリアスを縁組したい中、ハーミアはライサンダーという男と恋仲なのであるという。ハーミアの幼馴染の娘、ヘレナも登場し恋模様は複雑に。そこへ恋心を操れる「浮気草」を持つ妖精が登場するから、さあ大変!うっかり者の妖精パックによって、恋人たちの関係は更に混沌としてしまう・・・4人の恋の行方は?

 

九州にある教育関連の会社が母体とのことで、シャイクスピアの作品を脚色した内容。しかし、脚色といっても、内容は、原作を子供にもわかりやすく伝わるようにアレンジされていて、まじめに丁寧に作られていると感じました。 

 

 

最初のあいさつで、換気と消毒液の設置など配慮して臨む旨、お話がされました。そして、本来なら4時間以上のところを1時間45分で、と。

アレンジといえばわかりやすいのは、最初登場する妖精が、お客さんに、ここまで何で来たか、電車・車・馬車・橇(最終日のマチネ)と言っていたことなどです。

それから、最初に男2人が並んで登場し、登場人物の紹介的なシェイクスピアらしさ。

台詞は多くて早口にならざるを得ないが、わかりやすく言葉が入ります。戯画的だからか、かえってこちらに伝わりやすい。

ちなみさん演じるヒポリタは、ちょっとした瞬間に、高貴だが慈愛をもつという側面を上手に演じていらっしゃいました。

 

☆☆☆【3月に観た当時の私のメモをここにそのまま残しておきます】

シーシアス

最後の民衆の芝居を見る場面、すごくフォローしている内容が納得できる(笑)

剣がない

ディミートリアスどこまでもクール

オーベロンは、本当の愛することを覚えよといさめる

ディミートリアスだけがたしかに愛を感じない

最後に3組が幸せになってから、わざわざ民衆の芝居が丁寧に突っ込みを含めて入っているところが、また、シェイクスピアらしい独特な面白さ、面倒さ

☆☆☆

 

さて、妖精のダンスがミュージカル風で、ここは好きな場面でした。ロバの頭になったボトムとの会話の場面がほのぼのして、子供でも楽しめます。

 

この劇団の次なる第2回公演は、ロミオとジュリエット、7月上演の予定だったのですが、それが実現したかどうか、すみませんが、私は情報を持っていません。しかし、シェイクスピアの演劇だけ観劇記録をチェックしてノートを作ったほうがいい気がしたくらいに(笑)、楽しみな劇団という印象を持っています。

 

ちなみに(因みに)、今年の夏ごろにか、ちなみさんが、かつて『バルバトス』で共演した春名さんが、やはり、夏の夜の夢をアレンジした作品に出演の予定でしたが、こちらはコロナ禍の事情により中止になった記憶があります。これはこれで残念でしたが、いずれ春名さんの舞台も足を運びたいです。

 

大変な時期でしたが、雪と桜がきれいな時でした。

 

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2020年最後に見た、東京スカイツリー

 

以上、演劇レポートの残り火でした。

演劇のレポートも、この寒波、そして先ほど来た東京の感染者1300人という闇夜のような報を乗り越えて、また普通に記せるときが来ればと思っています。

今宵は大みそか、じっと静かに過ごします。何をしても順調にとは行きません、今の情勢では。できないときは、少し待つことです。

来年の秋に情勢がどうなっているのか、が重要だと、私は予想しています。

 

心に漠然としたもやがかかっていますが、光ある瞬間を見つけてそれを拾いながら道を進んでいきましょう。

 

では、ysheartの長い旅2020年から、2021年へ。心あるみなさま、よいお年をお迎えください。

 

2021年につづく・・・