ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#83 THE仮面ライダー展つづき・平成(2000年代前半)令和最新編

1月15日、「THE仮面ライダー展」東京会場の感想の続きです。今日も雨なので、ただブログを書き続けるにはもってこいの日です。少し体調がよくないのですが・・・。

 

平成ライダー、正確には、平成のTVシリーズ編ということで、時は西暦2000年、『仮面ライダークウガ』で始まります。劇場版はないのですが、石ノ森章太郎さんが1998年に亡くなられた後の、20世紀から21世紀へとまたぐ最重要作品です。

 

池袋サンシャイン、展示ホールA、『THE 仮面ライダー展』入口付近。

 

本放送当時、僕は、VTR映像で面食らってしまい、違和感を覚えるあまり見続けることができなかったのと、昭和からの作品世界の影響で”こうあるべきだ”という世界観にとらわれていました。オダギリジョー演じる五代雄介のキャラクターにも自分の中で賛否渦巻く心境でした。

 

仮面ライダークウガ。空っぽの星、時代をゼロから始めよう。

 

それでも、本放送を、飛び飛びであっても、どうにか最終回まで観ていたのは奇跡的です。2020年から2021年にかけてYouTube動画で、ようやく、全話完走できました。

 

最終形態。ン・ダグバ・ゼバとクウガのアルタミットフォーム。

最終形態。ン・ダグバ・ゼバとクウガのアルタミットフォーム。

今見ると、素晴らしい主題歌、エンディングの「青空になる」。丁寧で、グロンギ役の俳優さんにも愛のある特番だったりとか(笑)、何より、グロンギ語という架空の言語の、人工言語のような面白さ、サムズアップと笑顔の尊さ、21世紀日本で、自分の価値観にヒントを与えてくれる様々な要素。大切な作品だとの確信が深まります。

 

グロンギのゲゲル(ゲーム)の計算に用いるバグンダダ(カウンター)。

 

さて、次の『仮面ライダーアギト』は、2021年こちらもYouTubeで全編観ましたが、リアルタイムではほとんど見なかったこともあって、思い入れ方が少し違います。

 

平成ライダーの序盤で、最も自分をリアルタイムでも現在でも懐かしさを超えて新しいままであってくれるのは、『仮面ライダー龍騎』ではないかと思うようになりました。実は、平成(21世紀に入ってから)では最高傑作ではないかと、2023年の今は、思います、僕をとらえ続けたという主観的な意味で。決して、本来の仮面ライダーの王道ではなく、異端の作品であるのにかかわらず。

 

龍騎。ミラーワールドを想起させる壁。

萩野崇さん演じる仮面ライダー王蛇(おうじゃ)は、大好きなライダー(悪者ですが)。惹かれますので、撮影しないわけにいきません(笑)。

 

仮面ライダーナイト(左)と、仮面ライダー王蛇(右)。

 

次の『仮面ライダー555(ファイズ)』は、当時は、従来型の仮面ライダーの持つ暗さ重さを継承した良作と考えていましたが、今は、ちょっと違う気がしています。が、映画『パラダイス・ロスト』で、私ysheartは一般応募のエキストラで出演を体験させてくれた思い出のライダーで、そのくらい気持ちを入れて観ていた作品なので、忘れがたいものがあります。のちに『キバ』が放送されたころに、芳賀優里亜さんのイベントで、そのことも含めてお話しできたのがうれしかったです。「あ、じゃあ、オルフェノクですね~(^^♪」と言ってくださいました。

 

仮面ライダー555。

 

2000年代のライダー熱は、しかしながら、2005年~2006年放送の『響鬼』の途中で終わりました。特撮作品のひとつとしてはよいけれどさすがに、ライダーの範疇を外れすぎていたという感想を持っています。

その後は、ライダーのタイトルだけで作品は観なくなりました。およそ関心の対象が仮面ライダーから外れる時期が続いたのだと思います。

 

しかし、置いてけぼり感がいつも心の隅っこにありまして、今回の展示は、そういうのを回収する/取り戻すきっかけにできると思ったし、実際、少しはそういう意義があったという感じがしています。

令和の『セイバー』までの時系列を整理・確認できました。

2006年以降、

カブト、電王、キバ、ディケイド、

W(ダブル)、OOO(オーズ)、フォーゼ、ウィザード、鎧武(ガイム)、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ、

令和に入って、

ゼロワン、セイバー、リバイス、ギーツ

 

バイス

 

なお、2022年10月には、Amazonプライムで、『仮面ライダーBLACK SUN』を観ました。

僕は、TVシリーズの映画版は、TVシリーズとのリンクがあるとみなしており(つまり同一の世界線を形成する余地があると捉える)、一方、『BLACK SUN』のような作品は、TVシリーズとはまったく別の世界線とみなしており、TVシリーズと合流しえない世界だと思いたい人です。映画版や配信動画版、OVAなど、仮面ライダーは、これと同様に、相いれない世界線の作品が多く出てきたという捉え方をしています。アマゾンズとか平成初中期の3作品など。藤岡弘、さんの出演されたFIRSTはそういった世界線の解釈をどうするかは、僕の中では微妙・・・。

 

BLACK SUN。

 

ともかく、先月29日には、新宿WALD9で映画『仮面ライダーギーツ リバイス MOVIEバトルロワイヤル』も観ました(後日、当ブログで感想を書く予定)。こうしてみると、僕もどうにか、最新の仮面ライダーの動向に辛うじて乗っかることができた気持ちで、過去と現在がつながるという、僕が当ブログで心がけている生き方が実現できているのはうれしく思います。

 

ギーツ。今ここ、ですね。

 

『THE仮面ライダー展』には感謝です。今回グッズは買っていませんが、形にならずとも、心に大きな希望とポジティブな魂を手にすることができました。主催者の皆様方に心より御礼申し上げます。

 

 

【THE仮面ライダー展、東京会場の最終日、滑り込んで来ました。ともかく行って良かった。私は、昭和と、平成のクウガからの数年間、それから一気に跳んで令和4年辺りが世代← 藤岡弘、さんが語る映像、感慨。 ありがとうございます! #THE仮面ライダー展】(1月15日午後4時6分ツイート)