ysheartの長い旅

観戦、観劇、鑑賞をきっかけに感傷に浸る旅の記録です。

#107 ウルトラセブン、未来への眼差し

今日、7月10日は、《ウルトラマンの日》だそうですが(TVでウルトラマンが初登場した)、昨日は、東京・池袋パルコで開催中だった《ウルトラセブン》の最終日でした。ysheartは、財布がほぼ空でしたが、展示入場だけでもと思い、観てきました。

 

ウルトラセブン55周年記念

ULTRASEVEN=6+1展

宇宙人セブンが見た多様性の未来

 

池袋パルコ本館7階まで上がったら、9階まで待機列があった。

 

 

おそらく、本イベントの目玉は、ウルトラファミリーの誰かと記念写真が撮れる”ウルトラショット”だったでしょうが、僕は上記理由にて、短い時間でしたが、展示を見て、セブンの55周年を祝う気持ちでした。

 

ウルトラセブン

 

カーテンをくぐると、セブンがお出迎え。

ウルトラ警備隊の紹介。恥ずかしながら、僕はここで初めて、アンヌ隊員のフルネームが、《友里アンヌ》であると明確に認識したのでした。

 

アンヌ隊員は、アイドル的な存在、セリフひとつひとつも愛らしい。

 

ウルトラアイのコーナーの次は、怪獣たちの登場。

キングジョーエレキングは、セブン登場怪獣の筆頭に挙がってくるでしょう。

(キングジョー:独特のリズムのある鳴き声というか音声を発する。分離・合体の描写が見事。「ウルトラ警備隊 西へ 前編・後編」は、観るほどに名作と感じさせる、いろいろなエッセンスが入っていますね。

エレキング:説明いらない。怪獣よりも宇宙人が相手というイメージの強いウルトラセブンに登場する、代表的なザ・怪獣のうちの1体。3話「湖のひみつ」は、ミクラス、ピット星人も重要とくに、ピット星人の化けた美少女♪)※

 

左がキングジョー、右はエレキング

 

※美少女と言えば、入場口にあるスクリーンに、マゼラン星人マヤも登場しますが、僕が小学生のころ、再放送で最初に自覚的に観た作品が「盗まれたウルトラアイ」。当時はいまひとつストーリーがつかめなかったので(怪獣らしきものが出ないところに、逆にセブン独特の魅力を感じた)、昨年も映画館で観ていて考えさせたし、今なお最も大切なエピソードになっています。

 

左からペロリンガ星人、ベル星人、シャプレー星人。

 

ペロリンガ星人(「円盤が来た」星を見るのが好きな青年を騙そうとする)、ベル星人(疑似空間をつくる「空間X脱出」。”神なき知恵は知恵ある悪魔を生む”。)、一番手前が、シャプレー星人(「地震源Xを倒せ」。ボーグ星人とシャプレー星人、似ているなと昔は思っていた。この2体に雰囲気が似ていると思えたのがシャドー星人)。

 

左がメトロン星人(緊張して見切れた←)、右はゴドラ星人。

 

そして、さっきから正面にいたのが、メトロン星人ゴドラ星人

(「狙われた街」。子どものころは、モロボシ・ダンと、アパートでちゃぶ台をはさんで胡坐かいて向き合って、普通に話していたので、いい星人のほうじゃないかと思っていました(笑)夕焼けのオレンジ色を反射したメトロンは印象的。”我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼してはいませんから

 「マックス号応答せよ」。これも含めて、ビラ(「消された時間」)、ペガッサ、あたりは、再放送で見慣れたセブン入門編です。ペガッサ星人も好きな星人でした。「ダーク・ゾーン」。恥ずかしいから向こうを向いていてくれと言って、ダーク・ゾーンに食べ物を入れておいしかったと言っていたやつ。)

 

ユートム。

 

そして、ユートムですが(「地底GO!GO!GO!」)、これも実は、ユートムは知っていたけど、エピソードは最近、DVDで初めて観ました。ユートムは複数の個体があるんですね。ダンのモデル、薩摩次郎は、同じ顔していて共存しているのも、ちょっとした驚きでした(笑)

 

怪獣をいいやつか悪いやつか見極めようとする姿勢も大事だが、そもそも我々は正しいのか、それを問う姿勢はあっていい。

 

次の部屋に、「ノンマルトの使者」の言葉。実は私たち地球人が侵略者だったかもしれない、という問題提起の深刻さ。これも素晴らしいメッセージだと思うけれど、僕は、ウルトラセブンの全エピソードが、それぞれのメッセージを持っていて、これもそのうちのひとつ、というふうにとらえています。平成から令和にかけて、この「ノンマルトの使者」を殊更、重要視する時代の雰囲気を感じるのですが、僕はそういう風潮は、あまり好きではないんですよ。そこで思考が止まったまま生真面目に構えてしまうかのような、そういうことさめた風潮

 

最上もがさんのアイスラッガー

 

最上もがさんの展示は意外でしたが、うれしかったです。

 

最終回、ダンがアンヌに、自分がセブンであることを告げる。

 

それから、最後に、ダンとアンヌのシルエットのシーン、「史上最大の侵略(後編)」。シューマンの楽曲の一部が効果的に使用されていますね。

昨年、映画館でしっかりと観ましたが、観るほどに辛くも美しい話でした。アンヌの立ち位置やセリフがいさぎよく、悲壮感を与えないところが良かったです。

 

小さな展示でしたが、いろいろな想いを呼び覚ました時間でした。

物販もいくつかついカード決済で買ってしまいました。

 

今回のサブタイトル、”多様性の未来”というのは、どこか引っ掛かりましたが。

”多様性”というパワーワードの疑似的なところこそが、現在、まさに問われているのではないでしょうか。

欠番12話が復活した時こそが、本来ある”多様性”の復権の時代の到来といえるのではないでしょうか。

 

日曜の前半は、これにて終了の私でした。

 

7月10日、今日は、家計を救う希望のボーナス支給日でした。

ほっとする。綱渡りしてきたかいがあった。

それに花を添えるような良い出来事もいろいろあって、久々に安心して眠れそうです。

心ある閲覧者のみなさま、

また、会いましょう。